2013年5月9日木曜日

ガラスについて



こんにちは ガラスの蔦嶋薫です。



今回はガラスという素材について、簡単にご紹介したいと思います。


ガラスと一口に言っても沢山の種類があるのですが、
それぞれの作り方(吹きガラス、バーナーワークなど)や用途に適したものを使用します。



吹きガラスやキャスティング(窯でガラスを型に溶かしこむ技法)などに使われるAスキガラス


キャスティングに用いるビレットと呼ばれるガラス
中央の無色のガラスは溶かすと赤茶色に変化します



ガラスの主な原料は、砂漠の砂にも含まれる石英という鉱物の砂(珪砂)です。
この珪砂に石灰やソーダ灰を混ぜて溶かすと、皆さんがよく目にする透明なガラスができます。


色がついたガラスの場合は、基本の原料にプラスして金属酸化物などが混ぜてあり、何色にするかによって成分も変わってきます。
ですので、青と赤のガラスを混ぜたらといって、必しも絵具のように紫になるというわけではないんです。
あくまで化学反応によって発色しているので、きれいな色のガラス同士を混ぜても灰色になってしまったり、、、化学、苦手なものでなかなか難しいです。



熱やショックに強いガラスもあるのですが、
私は主に無色透明な吹きガラスで使われるガラスや、板ガラスで作品制作をしています。


割れやすいので手荒く扱えない素材ですし、手で直接触れて形を変えられないもどかしさもあります。
でもそれ以上に透明になったり不透明になったり、不思議で魅力ある素材だと思っています。
変な例えかもしれせんが気まぐれな女性のような感じと言いますか、、、




なかなか思い通りに作れないかわりに、
描くのは自由!とエスキースでは作りにくさを気にせず、思いついたらどんどん描いています。








次回は作品アイデアのもとについてお話したいと思います。


2013年5月6日月曜日

型紙 これがデカイ





染色 土屋直人
広幅の型です。模様部分の寸法は縦、45センチ ・ 横、120センチあります。
これを布に置き、防染糊をつけて行くんですが、幅が120センチあると
向こう端まで型付けヘラは届きません。
型送りしながら、グルグルと型付け板の回りを何回も廻る事になります。
染料によって糊の厚さも加減します。
生地によっても糊の厚さは変わります。
糊を薄く付けるのは割りと簡単ですが、均等に厚さを同じに付けて行く作業は
長年の修業が必要です。