2012年5月5日土曜日

展示会のお知らせ

陶の角谷です。
2年前から始めた陶芸教室の生徒さんの展示会のおしらせです。
場所は表参道駅から徒歩5分のガレリア原宿。住宅地の真ん中にある静かなギャラリーです。
作品は季節の器~龍の置物、型から制作した皿や箸置きなどかなり凝ったものもあります。
自分も数点出展いたします。

お近くを通る際にはお立ち寄り下さい。

2012年5月4日金曜日

染道具:ガリ

「布」を染めるために引っ張る道具を「張り手」と言います。
ですが、完成品は驚くほど高価な物です。
 私達にはとても揃えられる道具ではありません。
そこで自作しちゃいます。
平板に釘の頭をつぶして打ち込みます。
つぶさないとクルクルと釘は廻ってしまいます。
打ち込んだ釘にドライバーなどを当て、プライヤーでエイと曲げます。
その釘に布を差して引っ張ります。

土屋直人


・ガリで引っ張った状態です。







・ガリの部分画像


・左の生木が仕上げ用のガリ。右の黒っぽいのが型付け、引き染用のガリ。


2012年5月3日木曜日

絣のずらし機

織りの小島秀子です。

絣のずらし機を紹介します。
これはいろいろなカタチがあります。
私は今は2台持っていますが、これはステンレス製です。
これは知人が作ったものですが、もう1台は自分で作りました。
道具は自分でつくる事が多いです。
写真に写っているずらし機は、1分(3、77ミリ)から1尺(37、7センチ)までずらすことが出来ます。やや小型です。


こんなふうに糸をに括って染めて解いたままだとまっすぐな四角の形の模様です。


ずらし機に通すと、ご覧の通り斜めの矢羽根模様に変身!

勿論これは、細かく計算して出る模様です。

これは着物になります。そしてこの夏の都美術館での展示に出品する予定です!
どんな着物になるかお楽しみに〜!

2012年5月2日水曜日

工芸部三人展2012 展示風景です


織の加藤富喜 と 染の森田麻里です。

本日から六本木の国立新美術館で「第86回 国展」が始まりました。
その展示会場の奥にある工芸部ミニギャラリーで同時開催している「工芸部三人展 2012」の様子です。
加藤富喜(織)・森田麻里(染)・野村浩(漆)の三人が
休憩室を森に見立てて、森のイメージの作品を展示しています。


お出かけの際は是非お立ち寄り下さい。








 





2012年5月1日火曜日

糸鋸






おひさしぶりです。七宝の頼高です。


七宝をしていると、「土台の素材は何ですか?」と聞かれることがあります。

私は大体は銅を使っています。銀を使うこともあります。

まず、銅の板に下絵を写します。
それを糸鋸で地道に切り抜きます。(最後の写真)
糸鋸の刃は、細かいものから荒いものまで色々な大きさがあります。ドイツ製です。


こうして切り抜いた土台をよく脱脂した後、裏に裏引きという釉薬をのせて焼き、

表に下引きという釉薬をのせて焼くと、銀線をのせる下準備が整います。

学生の頃は糸鋸がとてもとても下手で、刃をポキポキとしょっちゅう折っていたのですが、さすがに最近は扱えるようになってきました。何事も訓練ですね。

















2012年4月30日月曜日

圧延ローラー

こんにちは鈴木祥太です。今回ご紹介する道具はこちら。
圧延ローラー


所有する道具のなかで一番の新人さんでありながら、既に一番年季が入っている道具です。

その名の通り金属を伸ばすものですが、これはかなり小型。それでも40~50kgはあります。
大きなものを伸ばすにはそれだけの力と安定感(重量感)が必要になるので、
ローラーも大型になります。

ハンドルを回す作業はなかなか疲れがでます。
電動の物もあり、足踏みペダルで楽に伸ばせる物もあります、欲しい・・。



一回ではあまり伸ばすことはできないので、徐々に上下ローラーの隙間を狭めて徐々に薄く伸ばしていきます。両端には棒材を伸ばす溝があります。



やろうと思えばパスタも伸ばせる・・・かな?



2012年4月29日日曜日

陶芸の電気炉

陶磁 泉さやかです

電気炉の紹介をします
我が家では2台の窯を使っています
両方とも電気炉です
ひとつは10KW
もうひとつは25KW
電気炉の大きさをあらわすのに こんな言い方をします






















手前が10KWの窯 奥が25KWです
これらは上蓋式ですが 前扉式といってドアのように開けて出し入れする窯もあります
内部は深くなっていて 大きい方の窯だと一番下に作品を入れるとき
私は背が小さいので 足が床についていられなくてバタバタとしてしまう事があります(笑)
たくさんの作品を一度に入れて焼くので
高温で何度も焼いても変形しにくい丈夫な棚板に
つく と呼ばれる支柱を立てて段を組み 積み重ねて
素焼きは800℃〜950℃
本焼きは1240℃〜1300℃
まで温度を上げて焼成します






















ちょうど大きい方の窯での素焼きが終わって窯出ししているところです
段組みがおわかりになるでしょうか…
見えている段で 下から2段目と3段目です けっこう深いです
炉壁に張り巡らされた電熱線も見えますね
この電熱線が発熱する事によって温度を上げていくのですが
我が家の制御装置は手動なので
徐々にボリュームつまみを回して 弱から強運転に切り替えていきます

小さい方の窯は同じ棚板が一枚のみで積み重ねていくので
大きさの違いがわかると思います
小さい窯でも湯呑みサイズなら100個くらいは入ります
大きな作品や展覧会前には大きな窯の出番
教室のものや 普段のこまごました仕事では小さな窯
と 使い分けています



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